君がいる世界

そこにいるだけで素敵

2023.3.28

2016年秋、欅坂の選抜と同日に発表された乃木坂の選抜が話題になっているのが目に入った。このシングルで初めてセンターになったメンバーが卒業するのではないか、という声が飛び交っており、数日後の卒業発表で答え合わせとなった。

 

欅坂にどハマりしていた私は、坂道繋がりで気になっていた乃木坂のMVも見てみようと思った。この時発売されたシングル「サヨナラの意味」は、今でも好きな曲となった。そして、他にもどんな曲があるのだろうと気になって目に入ったのが、これまた当時気になっていた真夏さんのいるユニット曲だった。

 


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この曲が名曲かと言われれば正直そうは思わない()が、私にとって「2度目のキスから」は大切な曲となった。何故なら、私好みのめちゃくちゃ可愛い女の子を見つけるきっかけとなったのがこの曲だったから。

 

この曲のユニットである「真夏さんリスペクト軍団」で検索をかけて出てきた記事を見て、その子が鈴木絢音ちゃんという名前の子であることを知る。その後公式サイトのプロフィールを見て(見る順番逆では?と今更思った)、同じ年の生まれではあるものの絢音ちゃんは早生まれだから学年が1つ上であること、そして誕生日が丁度半年違いであることを知った。

 

「サヨナラの意味」のMVで見かけた顔ではなかったので察していたが、絢音ちゃんは選抜ではなくアンダーだった。そもそも2期生は加入当初は研修生という立ち位置で活動しており、絢音ちゃんは最後の研修生の1人だったので当時は昇格してから2年も経っていなかった。このシングルのアンダー曲「ブランコ」では2列目だったので、ここから選抜に入ることができたら凄いな~と軽く思っていた。

 

 

絢音ちゃんの見方が変わったのは、この次のシングル「インフルエンサー」のアンダー曲「風船は生きている」のMVを見た時。選抜は当時史上最多人数と言われており、それに伴いアンダーは当時史上最少人数となっていた。そんなアンダーで、絢音ちゃんはフロントに立っていた。

 


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本当に嬉しかった。いつか選抜に入ってほしい、じゃなくていつか選抜に選ばれるんじゃないかと初めて思えた瞬間だった。この後のシングルでは2列目に戻ってしまいやきもきしてしまうこともあったが、この頃から絢音ちゃんは選抜メンバーの代打としてテレビで見かけることが増えた。2017年の紅白では、当時活動休止中だったきいちゃんの代打で出演していたのが印象的だった。推しの選抜入りへの希望を、私は捨てきれずにいた。

 

 

初のアンダーアルバムに収録された新曲「自惚れビーチ」では、絢音ちゃんがセンターを務めることを知った。MVがないのが少し残念ではあったが、当時放送されていた「乃木坂46 SHOW」で披露されたのを見て本当にセンターに立てるようになったんだなあ…と新規ながらに嬉しく思っていた。

 

これは本当に選抜も夢ではないのでは?と思っていたが、もう1人の推しである生駒ちゃんのラストシングル「シンクロニシティ」に絢音ちゃんが選抜メンバーとして参加することは叶わなかった。しかし、このシングルのアンダー曲「新しい世界」では「自惚れビーチ」に引き続き絢音ちゃんがセンターを務めることになった。

 


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乃木坂から離れようかと考えていた矢先、この次のシングル「ジコチューで行こう!」では初めて選抜に選ばれたことが発表された。本当に本当に嬉しかった。歌番組で見かけることは増えていたものの、初めて正真正銘「自分のポジション」に立てている絢音ちゃんを見ることができるから。しかも夏曲ということで音楽番組も多い時期だったので、これから沢山この曲を聴くことができるのが楽しみだった。

 

次のシングル「帰り道は遠回りをしたくなる」ではアンダーになってしまった(そもそもなあちゃんラストシングルだったので入れるとは思っていなかった)が、その次のシングル「Sing Out!」では選抜に返り咲き。前作までは自分のスケジュールの都合上全然行けてなかった握手会に、この時初めて行くことができた。次回も是非行きたいと思っていたが、モチベーションの低下に加え自分のスケジュールの都合+コロナの影響によりこれが最初で最後となってしまった。握手会の日程は何故だか学校の行事やら先に決まっていた現場やらと被りがちだった。

 


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「夜明けまで強がらなくていい」以降は、再びアンダー続きだった。次世代のメンバーもどんどん増えていったのでこのまま卒業かなと思っていたが、同期がどんどん辞めていく中で絢音ちゃんはずっと残り続けていた。2期生で唯一シングルのセンターを務めた経験のある未央奈が先に卒業したのは本当に驚いた。絢音ちゃんが卒業するのが先か自分がオタクを辞めるのが先か、と思い始めた頃、「君に叱られた」で絢音ちゃんが選抜に返り咲いた。

 

しかし私がまともに追えたのはここまで。この時期辺りからグループ内で色々なことが起こり、それに対するオタクの反応を見てこの界隈とは合わないなと思い離れることにした。結局私がオタクを辞めるのが先だった。

 

とは言ってもTwitterのミュート機能を使わなかったので、おすすめトレンドには乃木坂で何が起こったのかわかるようなワードが浮上してくることがたまにあった。それで2022年の7月にれなちが卒業することも知り、絢音ちゃんは最後の2期生となった。

 

 

11月にはあしゅの卒業も発表され(色々ありすぎた2022年のいい推しの日…)、年末の音楽特番で披露されたのはあしゅのラストシングルが中心だった。それを見て、絢音ちゃんが福神*1に入っていることに気付き驚いた。2022年の紅白で「裸足でSummer」を披露した時、センターのあしゅに最初に駆け寄っていく最後の1期生・真夏さんと最後の2期生・絢音ちゃんの姿を見て「卒業」の文字が頭を過った。

 

今年に入ってすぐ、最後の1期生であり2代目キャプテンでもある真夏さんが卒業発表した。ここまで来て絢音ちゃんが一番の先輩としてずっとグループに残り続けるところを想像できなかったので、近々卒業するんだろうなと思った。

 

そして2月18日、最後の2期生である絢音ちゃんがついに卒業発表した。

 

 

もう乃木坂のオタクを名乗るのを辞めたし、本当にここまで絢音ちゃんを全力で推してきた人に失礼になるので「今」についてを偉そうに語ることはできない。卒業セレモニーに関しても現地に行く資格はないと判断し、申し込むことはしなかった。

 

女の子の推しは今までに沢山いて、坂道から始まったものの今では全然違う界隈を推している。けれど、絢音ちゃんを見つけた時ほど衝撃的な瞬間は他のどの子と出会った時にもないぐらい、今でも鮮明に覚えている。絢音ちゃんと出会えたことは、これからも大切な記憶として残り続けるだろうと思い、今回このブログを書いた。

 

 

絢音ちゃん、卒業おめでとう。10年間お疲れ様でした。

 

 

 

 

photo 2019.7.7

 

 

 

 

 

photo 2023.3.5

 

 

*1:乃木坂における、選抜メンバーの中でも更に上位に立つメンバーのこと。初期は各シングルによって定義がそれぞれ違ったが、最近のシングルでは1、2列目のポジションに立つメンバーのことを福神と呼んでいる。