2021年3月31日。私個人としては関ジャニ∞の十五祭以来1年8か月ぶりのライブに行ってきた。去年ジャニーズの中でも誰よりも早く中止・返金となり、配信が決定するもそれも中止。それらを経て、ついに開催されたのが「NEWS LIVE TOUR 2020 STORY」。このご時世下での、ジャニーズ最初のアリーナ規模でのライブになるなんて、1年前どころか去年の年末にすら思いもしなかった。
前日まで
3月前半までに予定されていたライブはジャニーズ全体で中止になってしまったものの、NEWSは神奈川公演からツアーがスタートした。久しぶりにTwitterでライブレポが流れてくるという状況そのものにも、そのレポの内容にも、感慨深くなった。
しかし、自分自身が公演に入るという実感が全然湧かなかった。本当に開催されるのか、そしてその場に私はいるのか。とずっと考えていた。「ライブという予定」は入っているから準備しないと!と思って準備をしていても、やはり実感は湧かなかった。何だか人生で初めてライブに行った時のような、不思議な気持ちでいた。
ここはもはやレポじゃないけど、ある意味新鮮な気持ちになれたので残しておく。
当日の朝~昼
まだ実感が湧かない割には、楽しみな気持ちもあってか朝は早く起きた。久しぶりのライブということでメイクやボディシール等の準備に時間がかかりそうであることや、Twitterにて曇り止め必須(この理由は後述)という情報を手に入れて買うことにしたことから、予定より少し早めに出かけることにしたので都合が良かった。
曇り止めは100均のものを使用しているという声も見かけたが、曇り止めを使ったことがなく尚且つ心配性な私は調べに調べて評判が良い+比較的手軽に手に入りそうなものを探すことにした。たまたま私は1店舗目のドラッグストアで発見したので、探すというほどでもなかったが。
そして思ったよりも早く曇り止めを発見したため、予定よりも早く大阪城公園駅に着いてしまった。ちょうど桜が咲いている時期だったので、友達を待ちつつ桜の写真を撮っていた。この日はさくらガール発売から11年ということもあり、まさにピッタリだなと思いながら。
桜とピンボケしてしまっている慶ちゃんの写真。
久しぶりのライブで以前と変化したこと
①入場時間・入場口が決められている
以前なら開場時間は開演時間の1時間前だが、今回からは開演時間の1時間30分前が開場時間となっていた。しかも入場可能な時間は来場者ごとに分けられており、1時間30分前、1時間前、30分前と3つに分けられている。指定された時間に遅れても入場することは可能だが、指定されている時間より前に入場しようとすると入口で弾かれてしまうという情報もあった。ちなみにこの公演では一番早い時間での入場だったが、ライブ会場とは思えないほどトイレは空いていて行きやすかったし、会場内のセットもゆっくりと見ることができた。
時間のみではなく、入場口もしっかりと指定されている。ジャニーズのライブで大阪城ホールに来たことのある人ならわかると思うが、以前なら駅から見て正面にある北口からは入場できず、ぐるっと回って南口からしか入場できないということになっていた。他のアーティストさんのライブでは北口から入場できるのに何で…と思っていたが、今回会場でのグッズ販売がされないことによってその理由がわかった。ジャニーズはグッズ販売スペースを大きく取る*1ことから、北口を入場口として使用できないのである*2。入場口に関しても、指定されていない方から入場することはできないらしい。
そして、入場時間や入場口が分けられていることによる座席の違いはない。私の隣には2グループほどいたが、どちらも最後の入場時間に入場してきたから。
②消毒液・検温
会場にもよるだろうが、消毒液は入場口前のデジチケ発券機よりも前に設置されていた。隣が液体タイプだったので液体タイプかと思って思いっきりプッシュしたらまさかのジェルタイプで驚いたのと、それによりチケットが触りにくくなってしまったので、その辺は注意したいところ。それは私だけか。
検温は、この状況になってからよく見かけるようになったおでこや手首で体温を測るもので実施されていた。これも会場によってまた違うのかもしれない。
③スマイルアップシールド
これが一番大きな変化というか、一番知りたい人が多いであろう情報かなと勝手に思っている。正直ライブ参戦前の私はこれに関する情報が一番知りたかった。
まずこれは入場した後にスタッフさんから渡される。去年開催されていたホール規模のライブでは着用することが義務だったみたいだが、今回は任意だった。あくまで私個人の考えになるので強制したいという気持ちは全くないが、これは着用した方がいいと思う。というのも、「もしもの時」にライブ会場での様子が報道される際に対策していたかどうかという印象に違いが出てくるはずだから。少なくとも前の方の席に入った人は、ステージ上からの飛沫防止のために着用すべきだと考えている。
とはいえ、着ける時にマスクを外すのが不安だったり上手いこと着けられなかったりするというのはわかる。スマイルアップシールド以外は持ち込み不可というきまりはないので、自前のフェイスシールドを持参するのもいいかもしれない。着用しやすく、熱気もこもらないということでメガネ型がいいらしい。私もそうしようかと思ったものの、残念ながら今回は間に合わなかった。
そして、今回スマイルアップシールドを着用するにあたり必須だったのが黒色のマスクと曇り止めである。マスクはこの時代において必須アイテムとなったが、黒色というのが重要。何故かというと、白色だとシールドに反射してステージが見えにくくなるから。これはジャニーズのライブに限らず、フェイスシールドを着用する現場全てで共通して言えることだろう。加えて、スマイルアップシールドは不織布マスクでないと着用できない*3ので、選ぶ商品は結構限られてくるかと。
私が使用した曇り止めはこちら。評判通りずっと曇らず、着けているのを忘れるぐらい最後まで快適にライブを楽しむことができた。
とはいえ、この曇り止めが必ずしも見つかるとは限らない(というかどういったコーナーに置いてあるのかイマイチわかっていない)ので、本当に緊急時である場合は評判に囚われなくてもいいとは思う。そもそも他の曇り止めを使ったことがないから違いがわからない。
会場入ってから終演まで
ここから下は演出やMCのネタバレも含まれているので注意。
席はアリーナだった。ブロックが「N」「E」「W」「S」となっていたので、発券された時にはどの辺の席だかさっぱりわからなかった。実際に入ってみると、前から数えた方が早いくらいの列だった。ライブ自体久しぶりで、しかもNEWSに会う(敢えてこの言い方をする)のは2年弱ぶりだけど、こんな近い距離で…?と、余計現実味がわかなくなってしまった。
開演まで、頭がぼーっとしていた。前述の通りセットをじっくりと見れたものの、それでも実感がイマイチなくて。それこそ本当に人生で初めてライブに行った時のように、本当に彼らは出てくるのだろうか、なんて思っていた。
オープニングの映像を見て、初めて高揚感を味わった。いよいよ始まるんだ、とやっと思うことができた。そして、曲の前奏で数メートル先の通路にシゲが登場したのが見えて、涙が止まらなくなった。
ずっと待ちわびていた四部作完結のツアー「STORY」。そして、ずっと待ちわびていたライブという「場所」。2年前には当たり前のように行くことができていて、当然のように去年も見ることができるだろうと思っていた景色が目の前に広がり始めていた。それが当たり前じゃないということをわかった今、この景色がどれだけ大事なものなのかをより一層実感することとなった。
衣装替え時の映像や曲の演出で、4人の人物の存在やピンク色等の「4人いたこと」の痕跡が見える部分が所々あった。音程が高い曲も、キーを変えずにそのまま歌っていた。本人から語られない限り真意はわからないが、1年前に見せてくれようとした「STORY」を、なるべくそのまま見ることができたのは良かった。もう聴くことができないと思っていた曲も聴くことができたし。でも、今回で聴き修めになるだろうと思っている。
偶然にもこの公演のMCでは、V6の話が結構出てきた。坂本くんに舞台の差し入れ何がいいと聞かれDVDプレーヤーと答えてしまった慶ちゃんの話(それで本当に買ってきてくれる坂本くんがシンプルに凄い)や、バナナジュース作りにハマっていたV6の為にまっすーが高級バナナを6本買って持って行ったら楽屋にバナナが既に大量にあった話(動物園みたいだったらしい)を聞いた。
今回のライブとは直接関係のない話になるが、この時はV6の解散発表があってから半月と少ししか経っていなかった。なので、思いがけない場所でV6らしさを感じる話を聞くことができたのは嬉しかった。あと半年を切ったが、残りも精一杯応援していきたいところだ。
会場に直接行って感動を共有できる現場と会場全体を広々と使うことができて演出の幅が広がる配信、どちらにもそれぞれ違う良さも悪さもあってどちらの方が好きというのは個人的にはない。けれど、現場に行くことが当たり前じゃないことを、今回ライブに行ったことでより一層実感することができた。マスクやシールドを着用していたって、声が出せなくたって、「現場」にいることで味わうことができる感動があることに変わりはなかった。そして、彼らは2年前と変わらず私たちに楽しみを提供してくれていることに感謝しかない。
久しぶりにライブへ行ったことの感動や高揚感は、これからもずっと忘れずにいたい。